図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、夏の暑さをしのぎたい、風鈴です。
今回紹介するのはこの一冊。
書名:『窓から見える世界の風』
著者名:福島 あずさ
出版者/出版年:創元社/2018.3
ISBN:978-4-422-70109-7
請求記号:451.4
今回ご紹介するのは、「風の名前」を知る本です。ページの見開きにひとつ、世界の風が解説されています。たとえば…
皆さんご存知の「ハリケーン」は台風やサイクロンと並んで有名な気象用語のひとつですが、西半球で発生するとハリケーンと呼ばれます。
フェーン現象でよく知られる「フェーン」はアルプスの山々を風が越えるとき、風上には雨や雪をもたらす一方で、風下には高温と乾燥した空気を運ぶ風の名前です。
日本からはもちろん「春一番」が掲載されていましたが、「だし」という風も紹介されていました。「だし」知っていますか?
風の説明のとなりには、窓から見える風景のイラストがあり、異国情緒を誘います。世界各地それぞれ独特な名前を眺めているうちに、頭の中で風を感じる面白さがあります。
表紙のイラストの、カーテンが揺れる様子も、中身を読んでからふたたび目にすると、風が(それも強めの風が)見えてくるようになるから不思議です。
春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください。
次回はいよいよ、「図書館の本棚から」100冊目のご紹介です!お楽しみに!