図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、寝る前に必ず猫の動画を観るたけまるです。
今回紹介するのはこの一冊。
書名:『ねこのおうち』
著者名:柳 美里
出版者/出版年:河出書房新社/2016.6
ISBN:978-4-309-02472-1
請求記号:913.6ユウ
私が初めて猫を飼ったのはずいぶん大人になってからです。私は子どもの頃から犬が好きで、後年猫と暮らす日が来るなんて思ってもみませんでした。犬とはまったく違う猫の魅力に夢中になり、猫可愛がりとはこういうことかと思ったものです。
この物語は、とある町の「ひかり公園」に捨てられたニーコと名づけられた猫とそれに関わるさまざまな人間たちとのエピソードを描いています。公園で拾った猫を引き取り育てていたひとり暮らしの優しいおばあさんは、のちに認知症を発症しニーコを飼えなくなってしまいます。再び野良猫となり、子猫を産み落とした後、猫駆除のために置かれた毒だんごを食べて命を落とすニーコ。そしてその子猫たちもまたさまざまなおうちへと引き取られていきます。
この本はとてもやさしい文章で児童書のように語られています。しかしそこに描かれているのは人間の孤独であったり、いじめの問題であったり人間の身勝手さです。そして人もまた自分の居場所を求めているのだと感じます。
春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください。