図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、東京の西のほうの図書館から来た積読です。
今回紹介するのはこの一冊。
書名:『読書会という幸福』
著者名:向井 和美
出版者/出版年:岩波書店/2022.6
ISBN:978-4-00-431932-0
請求記号:015.6ド
幸福。
当時読書会の担当者だった私は、そのヒントを求めてこの本を手にしました。
皆さんは読書会にどんなイメージを持っていますか?内容がわからず敷居が高いと感じる方もいるかもしれません。実は私も人前で話すのが苦手で、プライベートで参加する勇気はありません。
この本では、著者が30年近く続けてきた読書会の記録が綴られています。
私が担当した会にも、地域で長年読書会を続けている高齢の方々が参加してくれていて、「若い人の意見は新鮮!」と喜んでくれました。
私はメモを見ながら震える声で感想を言うことしかできませんでしたが、会が終わると必ず「よかったわよ~」と励ましてくださいました。著者は読書会を魂の交流の場と表現しています。日常では話題にしない深いことも本を介して語り合うことができる。参加者の方々との世代を超えたふれあいは、あたたかい思い出として残っています。
とはいえ、私が自分から読書会に参加できるようになるのはまだまだ先になりそうです。
70歳くらいになったら…老後の楽しみに取っておきます!
春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください。