郷土資料館から講師を迎え、毎回好評を博している「春日部歴史物語」。2021年度の「原始・古代編」から、前回の「近世前期編」まで時代を下って来ましたが、今年度の第1回は「街道」がテーマです。日光街道の宿場町として栄えた、春日部市の歴史をたどるのにふさわしい視点から歴史をひも解きます。
地形に応じて曲がりくねっていた道が、近世に入り河川や耕地が整理され、それぞれの集落などの「拠点」と「拠点」を結ぶルートが模索されるようになりました。春日部をはじめとする埼玉県東部には低湿地帯が広がるため、河川流域に発達した(自然)堤防が主要な道となります。
春日部地域のかつての街道の姿は、明治時代に陸軍によって測量された「迅速則図原図(フランス式彩色地図)」によって見ることができます。中央図書館のレファレンス室で所蔵していますので、現在の地図と比較して移り変わりを知ることも可能です。
今回は事前申し込みの段階で定員に達するなど、参加者の期待の高まりがうかがえました。初開催時は1時間(60分)の講座でしたが、要望を受けて前年度から90分に時間が拡大されました。講師も熱が入り、終了後も活発に質問が出るなど、充実した講座となりました。
講師は前回に続き、郷土資料館の榎本博氏。
次回(第2回)は、2月22日(土曜日)午後2時から午後3時30分を予定しています。古利根川や古隅田川など春日部を流れる「河川」がテーマです。申込受付は2月1日(土曜日)午前9時から、中央図書館窓口または電話にてお受けします。ぜひご参加ください。