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春日部歴史物語 第2回 テーマ「河川」

2025年2月27日更新

郷土資料館から講師を迎えてお届けする「春日部歴史物語」。今回は春日部を流れる「河川」に注目します。1月26日に開催した第1回 テーマ「街道」 に続き、満員御礼となりました。

春日部歴史物語 第2回 会場の様子

埼玉県東部はお椀の底のような地形をしており、水害が発生しやすい地域です。川からの逆流を防止するために樋門が設けられたり、川そのものを付け替えたりと、河川の氾濫に悩まされて来ました。「地下神殿」と呼ばれ観光地としても注目を集める首都圏外郭放水路は、水害との闘いの歴史の到達点でもあります。

川の歴史をたどるのが本日のメインですが、現在のわれわれの暮らしと密接に関わる話もありました。八潮市で発生した道路陥没事故について、救出活動の妨げとならないよう、春日部市にも下水道使用制限の要請がありました。八潮市への下水流量を減らすため、春日部の中継ポンプ場で汲み上げ、新方川を経由して中川へ流す、という回避行動をとりました。

在原業平が詠んだという都鳥の歌の碑についての講演資料

市内を流れる古隅田川には「業平橋」が架かり、八幡神社に在原業平が詠んだという都鳥の歌の碑が建てられています。

講演する鬼塚 知典氏

今回の講師は、春日部歴史物語が初開催された「原始・古代編」以来3年ぶりとなる、郷土資料館の鬼塚知典氏。やわらかな語り口の中にユーモアが含まれ、会場にはうなずく姿と笑いが交互に訪れました。前回の榎本博講師は、身振り手振りを交えながらの情熱的な説明が印象に残りましたが、それぞれの持ち味が遺憾なく発揮され、どちらも参加者に好評でした。

ご参加いただきありがとうございました。