11月2日の日曜日に開催した武里図書館まつりにて、今年も「知的書評合戦ビブリオバトル」を開催しました。
ビブリオバトルは本の紹介コミュニケーションゲームです。
各々のバトラーがおすすめしたい本を持ち寄り5分間で本の魅力を発表し、観戦した参加者全員でディスカッションをします。全員のバトラーが終わったら、一番読みたい!と思った本を投票しチャンプ本を決めます。
今年は中学生2名、高校生1名、一般1名、計4名のバトラーが集まり、それぞれ本への想いを熱く語っていただきました。
バトラーから頂いた本の紹介コメントを一部抜粋してご紹介いたします。
『映画術』 ヒッチコック/著,トリュフォー/著
【バトラーからの本の紹介コメント】
映像物語をつくる教科書は数あれど、1冊選ぶとなるとコレです!



『変化球男子』 M.G.ヘネシー/作
【バトラーからの本の紹介コメント】
「トランスジェンダー」の主人公が野球を通して困難に向き合い、
支えてくれる両親・理解してくれる友達と共に立ち向かっていく話です。
主人公の思考を丁寧に書いているので、より深く読むことができます!!

『ツナグ』 辻村 深月/著
【バトラーからの本の紹介コメント】
一生に一度だけ死者との再会を叶えてくれる「使者(ツナグ)」。
生者と死者がツナグを通して出会うところが、とても感動します。
一章ごとに胸を打たれる感動の1冊なので、ぜひ読んでみてください。

『動物城2333』 荷午/著,王 小和/著
【バトラーからの本の紹介コメント】
動物と人間が対立してしまうお話ですが、動物好きにこそ読んでほしいお話です!
発表のあとは、会場の皆さんとのディスカッションタイムです。

「おすすめの映画は何ですか?」
「一番印象に残っているのはどの章ですか?」
「特に好きな登場人物はいますか?」
などの質問に対して、バトラーの皆さんは自身の想いを丁寧に答えていきます。
観戦者から「うんうん」とうなずく仕草も。全てのバトラーの発表を聞いた後は、いちばん読みたいと思った本に投票します。
そして、選ばれた今年のチャンプ本は…
『動物城2333』荷午/著,王 小和/著でした。


おめでとうございます。
参加者からは、また来年も参加したい!ぜひ紹介してくれた本を読んでみたい!の声。
バトラー同士の、「こんなジャンルも読んでみたら?」などの情報交換もありました。人前で話す緊張の中、自分のおすすめの本を自分の言葉で、表現で、魅力的に発表して下さり、「こんなの読んだよ〜、この場面いいじゃん」的な世代を超えて気軽に話せた事、とても素晴らしかったです。
聞いてくださっている方々も、”ちょっと読んでみたい”・”そんな本があるんだ”と思ったのではないでしょうか。
我々図書館スタッフも本を通じ、幅広い世代の方々とつながりを作ることが出来た事、嬉しく思っております。ビブリオバトルへのご参加ありがとうございました!

ビブリオバトルで紹介された本で春日部市内に所蔵がある本を、イチオシ本コーナーにて、バトラーからの本の紹介コメントとともに展示する予定です。ご来館の際はぜひチェックしてみて下さい。