春日部市立中央図書館ブログ

「図書館の本棚から 第71回」

図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!

今回の担当者は、いつもおやつを食べていたいミケです。

 

 今回紹介するのはこの一冊♪

 

書名:ミッフィーからの贈り物

著者名:ディック・ブルーナ  編者名:講談社

出版者/出版年:講談社/2015.04

ISBN:978-4-06-293079-6

請求記号:B726.601

 

この本には、絵本でおなじみのうさぎのミッフィーの作者ディック・ブルーナさんの人生や、ミッフィーへの想いが綴られています。

ここで、ブルーナさんとミッフィーの生まれた街ユトレヒトをご紹介します。私は、15年以上前ですが、一度訪れたことがあります。この本を読んで、その時の印象が一気によみがえってきました。

オランダの首都アムステルダムから電車で約30分、近代的で大きなガラス張りのユトレヒト中央駅から少し歩くと、中世からの古い建物の立ち並ぶ素敵な街並みの旧市街があります。街の中にはゆったりと運河が流れていて、ミッフィーのシルエットの信号機や、ブルーナさんの次男の作ったミッフィーの銅像がさりげなく置かれています。地元の方々で賑わうお菓子屋さんで買ったクッキーは、かわいいミッフィーの焼き印があって、バターたっぷりでとても優しい味がしました。

そんな街の中に、ブルーナさんが毎日自転車で通うアトリエがあったそうです。

 

ここで、私はふと気がつきました。「ユトレヒトの街の雰囲気って、春日部と似ているかも?」

 

ブルーナさんの人生と、ミッフィーに込めた思いを知り、春日部に似た雰囲気のユトレヒトの街を想像しながらミッフィーのお話を読むと、今までとは違った楽しみ方ができますよ。

 

 春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪

 

*本の詳細はこちらでご確認ください。(ページを移動します)

 

投稿日:2024年05月09日

特集コーナーをご紹介します【YA】

*YA特集*

テーマ:ご存知ですか?YAの世界

YA(ヤングアダルト・ワイエ―)をご存知でしょうか。これはアメリカで使われはじめた言葉で「大人になりつつある人」のことです。
当館の学習スペースのところに棚があり学生の皆さんには日頃見ていただいてます。
今回は「もう大人」の方にもYAを知っていただきたくYAの一部を特集コーナーで展開させて
いただきました。大人の方もリアルYA世代の方も楽しめますので、手に取ってみてください♪

期間:5月1日から6月30日

 

YA特集

 

ぜひお手にとってご覧ください!

ご来館お待ちしています。

 

※こちらの「図書館おすすめ」ページから特集資料をご覧いただけます(ペ―ジを移動します)

投稿日:2024年05月01日

図書館の本棚から 第70回

図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、ツルピカの貝に出会いたいヤドカリです。

 今回紹介するのはこの一冊♪

書名:『海獣学者、クジラを解剖する』
著者名:田島 木綿子
出版者/出版年:山と渓谷社/2021.8
ISBN:978-4-635-06295-4
請求記号:489カ

さて、海獣ですが、辞書で"海の哺乳類"とありました。海の哺乳類と聞いて思い浮かべるのは、クジラやイルカでしょうか!?

私は、以前、NHK放送で『クジラ対シャチ』という、ドキュメンタリー映像をみました。シャチが群れで、子クジラを襲うのですが、命懸けで子を守る親クジラの姿、シャチ軍団の狩りの賢さに心が震えました。この攻防でクジラやシャチに感情や思考のようなものを見て関心を持ち、この本を手に取りました。

この本は、国立科学博物館で海の哺乳類を研究されている獣医師でもある先生が、海の哺乳類の調査・研究や、現場について、親しみやすい文で読みやすく書かれています。調査・研究とは例えば、海岸等に打ち上げられたクジラがあればかけつけて聴診、計測、原因究明の解剖調査し、標本化(はく製や骨を残す)する生活が綴られています。

驚かされたのは、解剖作業現場です。苦行ともいえそうな現場が、ユーモアを交えおもしろく語られています。海の哺乳類の生態や行動も多々知ることができます。特にコミュニケーションや思いやり行動が、哺乳類つながりである人間と近いものがあるのではと興味深かったです。この本を読めば、様々に哺乳類の見方が変わるかもしれません。

気になりましたら、春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪

紹介した本のほか、続編ではないですが、2023年出版の同著者の『クジラの歌を聴け』も所蔵があります。哺乳類の繁殖についておもしろく書かれています。こちらも気になりましたら読んでみてはいかがでしょうか。

*本の詳細はこちらでご確認ください。(ページを移動します)

投稿日:2024年04月25日

図書館の本棚から 第69回

図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、ラクロス部の勧誘に押し負けそうだった室内派です。

 今回紹介するのはこの一冊♪

書名:『学生時代にやらなくてもいい20のこと』
著者名:朝井リョウ
出版者/出版年:文藝春秋/2012.6
ISBN:978-4-16-375250-1
請求記号:914.6ア

私がこの本を手に取った日は、大学生のある春休み目前でした。これから新学期までの2ヶ月間という長い休みを持て余し、「やらなくてもいいこと」以外をやってみれば有意義に過ごせるのでは?などと思ったものです。

作者は大学在学中に『桐島、部活やめるってよ』でデビュー。そのためこのエッセイではリアルな大学生活を覗くことができます。100キロハイクで達成感を味わったり、公開授業と間違えて他学部の専門科目を受講したり、悪天候のなかフェリーで離島へ花火を見に行こうとしたり・・・。なんだか楽しそうですね。日常では忘れてしまいそうな些細なできごともコミカルに描かれているため、クスっと笑えるポイントがたくさんあります。

一見「やらなくてもいいこと」をノリや勢いで実行できるのは、人生の夏休みともいわれる大学生活の特権なのかもしれません。大学生活に少々未練がある私は好奇心を原動力に行動できる人間になるべく、時々この本を読み返しています。

「やらなくてもいいこと」の先に特別な思い出が待っているかもしれません。

 春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪

*本の詳細はこちらでご確認ください。(ページを移動します)

投稿日:2024年04月11日

サイバーセキュリティ講演を行いました

3月22日(金)、中央図書館2階集会室にて、「サイバーセキュリティ講演」が開催されました。

埼玉県が実施する「県政出前講座」の一環となるこの講演は、オンラインでの実施も可能なため、県職員による講演をプロジェクターで映写する形で行いました。Web上で会議やミーティングを行うZOOMによる配信のため、講師の話を聞くだけでなく、質疑応答も可能となるシステムの特長を生かした、双方向の活発なやり取りとなりました。

講演中の様子
講演中は、映像がはっきり見えるように、室内の照明を落としました。

SNSに何げなく写真を投稿するだけでも、付与された位置情報や、写り込んだ施設名から職場や自宅などが特定されてしまう危険性があります。システムの不具合が生じたような画面を表示させ、対応窓口と称した連絡先に誘導しようとする「サポート詐欺」など、通常のネット使用で直面する最新のリスクが解説されました。

参加者にとっても参考となる内容だったようで、熱心にメモを取る姿が見られるとともに、かみくだいた内容で小中学生に向けても実施してほしい、という要望が寄せられました。こちらは、非行防止指導班「あおぞら」の「インターネットセキュリティ教室」として実施されています。詳細は非行防止指導班「あおぞら」のページをご覧ください(学校単位での申し込みとなります)。

中央図書館では引き続き、各種イベントを開催予定です。館内ポスターやチラシ、ホームページでお知らせしますので、ぜひご参加ください。

投稿日:2024年04月04日

特集コーナーをご紹介します【一般】

「花の色は移りにけりないたづらに」と昔の歌人が歌に詠んでいるように花の命は本当に短い

ものですね。これから見ごろを迎える図書館の中庭の桜もあっという間に散ってしまいますので、短いひとときを楽しみましょう。

 

*大特集*

テーマ:日本の古典の世界に親しむ

今回は煌びやかな宮中文学、源氏物語を始めとした日本の古典文学の金字塔ともいうべき作品を集めました。中世の絢爛豪華な絵巻物の世界にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか♪

期間:4月1日から5月31日

大特集2404

 

*プチ特集*

テーマ:新生活応援します

新しいことを始めるのは勇気がいりますよね。気候がいいこの季節、何か新しいことに挑戦してみてはいかがでしょうか。今回はそんな皆さんのお手伝いができる本をご用意しました♪

期間:4月1日から5月31日

プチ特集2404

 

*サイネージ*

テーマ:聞こえないけど伝わる

皆さんはコミュニケーションをとるのにどの様な手段をとりますか?

コミュニケーションツールは実に様々なものがあります。そういった選択肢が増えるのは良いことですね。今回の特集では音声以外のコミュニケーション法の本をご紹介します。

期間:4月1日から5月31日

サイネージ特集2404

 

*ビジネス特集*

テーマ:社会人のための学びなおし

新年度スタートの機会に、仕事術やIT関連などビジネスに役立つ学びなおしの本を集めました。

期間:4月1日から5月31日

ビジネス特集2404

 

ぜひお手にとってご覧ください!

ご来館お待ちしています。

 

※こちらの「図書館おすすめ」ページから特集資料をご覧いただけます(ペ―ジを移動します)

投稿日:2024年04月01日

図書館の本棚から 第68回

図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!

今回の担当者は、いつかフェリーに乗ってみたいウミネコです。

 

 今回紹介するのはこの一冊♪

 

書名:『旅のアイデアノート』

著者名:森井ユカ

出版者/出版年:産業編集センター/2019.3

ISBN:978-4-86311-217-9

請求記号:290.93

 

「初めての一人旅、楽しみだけど不安だな…」
「久々の旅行だけど、どうやって過ごそうかな?」

 

――誰しもそんな思いを抱いた経験があるのではないでしょうか。

私自身も旅行は好きですが、それほど頻繁に出かけているわけではないので、毎回計画や準備に時間をかけてしまいます。考える時間も楽しいとはいえ、小さな悩みでもあります。

 

本書では貴重品やチップ、Wi-Fiといった旅にまつわる100のキーワードから成る、ちょっとしたアイデアが五十音順に紹介されています。「こんなものがあれば便利!」「こんなところに注目すると面白い!」など、知っておくと旅が快適になるポイントが満載です。

 

私は今後の旅行の参考に…という思いから手に取りましたが、旅慣れした著者の経験をもとに書かれているエッセイ風の文章で、読み物としても楽しめます。どのエピソードもその場の情景が目に浮かんできて、思わず何処かに出かけたくなるような一冊です。

 

皆さんの旅路が、より素敵なものになりますように。

 

 春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪

 

*本の詳細はこちらでご確認ください。(ページを移動します)

 

投稿日:2024年03月28日

ぬいぐるみおとまり会を開催しました♪

3月16日・17日の2日間、中央図書館ではぬいぐるみおとまり会が開催されました。

 

まずは、ぬいぐるみのチェックインとえほんの会からスタート!

 

えほんの会の様子

 

えほんの会が終わったら、みんなとぬいぐるみさんたちはいよいよお別れです。

みんなと離れて過ごすのはちょっと寂しいけれど、ぬいぐるみさんたちはどうやらすぐになかよくなったみたいですよ。

 

おへやの中でぬいぐるみさん同士で遊んだり

 

つみきで遊ぶぬいぐるみたち

 

ごちそうを並べて、パーティーももり上がったようです♪

 

パーティー中のぬいぐるみたち

 

 

そして誰もいなくなった夜の図書館では、たくさんある本の中から「おうちに帰ったらいっしょに読めるといいな」と、みんなに本を選んでくれました。

 

ぬいぐるみさんたちからみると、図書館の書棚はとっても大きいですが…

 

本の抜き出しをするぬいぐるみたち

 

協力して本を選んでいますね。

 

すっかり夜も更けてからは、みんなでおやすみなさい…

 

ぬいぐるみたち就寝

 

次の日、チェックアウトの時間には、ぬいぐるみさんたちの様子を写したスライドショーを行いました。

おうちに帰ったみんなも、図書館でぬいぐるみさんたちがどんなことをして過ごしていたのか興味津々のようでした。

 

スライドショー

 

おうちに帰ってからも、ぬいぐるみさんにいろいろお話をしてもらったかな?

 

ぬいぐるみ集合写真

 

参加してくれたみなさん、ありがとうございました。

 

投稿日:2024年03月28日

♬クラシック音楽を楽しむ会【第6回】♬

春の訪れを微かに感じつつ、まだまだ肌寒い1日となった3月24日(日)。全6回にわたって開催している「クラシック音楽を楽しむ会」の第6回が、春日部市教育センター2階の視聴覚ホールにて行われました!

 

会場の写真

 

今年度ラストを飾るテーマは、【リクエスト回】!これまでご参加くださった皆さまよりいただいたリクエストから、

 

♪ガーシュウィン“ラプソディ・イン・ブルー”

♪デュカス“交響詩『魔法使いの弟子』”

♪シベリウス“交響詩『フィンランディア』Op.26”

♪ベートーヴェン“劇音楽『エグモント』Op.84序曲”

♪ラヴェル“ボレロ”

 

以上の5曲を、ナクソス・ミュージック・ライブラリーよりお届けしました。

 

ベートーヴェン

 

「お気に入りの曲を聴けてよかった!」「知らない曲にも出会えた!」などのお声をいただき、嬉しい限りです。最後までご鑑賞いただき、ありがとうございました!

 

ラヴェル/ボレロ

 

さて、昨年10月から毎月開催してきた『クラシック音楽を楽しむ会』も、これにて全日程が無事に終了いたしました。クラシック好きの方はもちろんのこと、あまり馴染みがないという方にも、このイベントが新たな音楽に触れるきっかけとなっていたら幸いです。

 

本イベントは次年度も開催を計画中です!これまでお届けしてきた他にもたくさんあるクラシックの名曲を、今後とも皆さまにご紹介出来るよう盛り上げてまいりますので、ぜひお気軽に足をお運びください♪

 

投稿日:2024年03月28日

第4回 中庭ワークショップ

 

スイセンの写真

 

2024年3月10日に、中央図書館の中庭で「中庭ワークショップ」が開催されました。

このイベントでは、日頃図書館の花壇や庭の植物の手入れをされている、春日部図書館友の会・春日部C工房の方々と一緒に、庭の植物の観察や手入れを行いました。

今回は8日早朝に雪が降ったため庭のぬかるみが心配されましたが、予定を1日順延しての開催です。

 

中庭説明の様子

 

まずは中庭にどんな植物が植えられているのか、普段は入れない庭の中を歩いて説明受けます。

桜の木の周りには根を囲むようにサークル状に花を植えて整えている最中とのことで、リュウキンカやクリスマスローズが花を咲かせています。

中央の花壇にも同じ花が咲いています。

 

リュウキンカの写真

 

桜の周りの写真

 

今はまだ葉っぱばかりのアガパンサスやベラドンナリリーも、めぐる季節の中でこれから花を咲かせていきます。

前回タネをまいたレースフラワーも順調に育っています。

 

スミレを植える様子

 

次は植え付けと草むしりの体験です。

建物に沿っているテラスの彩りにスミレを植えます。石や根が土を掘る邪魔をしてなかなか大変でしたが、無事植え付けが終わりました。

 

スミレの写真

 

草むしりの様子

 

以前から植えてある植物と抜いても良い草を見わけるのが難しく、「これは抜いていいの?」と確認して作業にとりかかります。

作業しながらの話の中で「中庭に植わっている植物の中には神明貝塚(春日部市西新野井)で花粉が見つかった物もある」との話がでて、そんな昔からある植物がこの中庭にも!と盛り上がっていました。

 

読み聞かせの様子

 

さて、作業が終わり、読み聞かせの時間です。

 

1冊目は『だいどころのたね』出版社:ひさかたチャイルド

身近は所にある様々な「たね」とその成長をご紹介!

どのたねがどんな成長を見せるのか、自分で確かめてみるもの楽しいかもしれません。

 

2冊目は『ひばりに』詩:内田麟太郎 絵:植田真 出版社:アリス館

大震災にあった子どもを励ますために書かれた詩で、人に寄り添うような言葉が心をおだやかにしてくれました。

 

最後に「中庭ワークショップ特集」の本を紹介してワークショップは終了となりました。

 

ワークショップを終えて、「中庭を良くしていこう」という春日部図書館友の会・春日部C工房の方の思いがとても良くわかりました。

 

だんだん暖かくなり、3月の終りには桜も咲き始めそうです。

中庭には桜だけでなく、季節折々の植物が植えられています。ぜひ、ゆっくりと見てください。

 

紹介した本は中央図書館の友の会特集コーナーに置いてあります。

ぜひ見てくださいね。

 

投稿日:2024年03月21日