「図書館の本棚から 第20回」
図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、暖かくなり、花や木の芽吹きの変化を発見するのが楽しみの木蓮(もくれん)です。
今回紹介するのはこの一冊♪
書名:『極北へ』
著者名:石川直樹
出版者/出版年:毎日新聞出版/2018年3月
ISBN:978-4-620-32428-9
皆さんの本の選び方や楽しみ方はどんなでしょうか?
私がこの本と出会ったのは、本屋さんの文庫コーナーです。大きなタイトルの文字と表紙の写真に惹かれ手にとりました。数ページをめくると、目次に知らない土地の名前がずらりと並び、ワクワクしました。前半のカラー写真も美しい。本文には、序盤に影響をうけた人物として、動物写真家の故星野道夫さんとカヌーイストの野田知佑さんが出てきます。
私自身も上記お2人の写真集やエッセイが好きだったので、著者に親近感がわき、気づいたら本を購入していました。
私自身は怖がりで、自分の限界を超えることには、二の足を踏んでしまう性格です。なので、私にはできない冒険をし、世界に発信し続けている人に尊敬や憧れを抱きます。
この本は現在40代の著者の原点となった旅が描かれています。文章も美しいです。世界は閉塞的な事が続いていますが、外に出ずとも、本を通して地球全体を見渡すことも心の解放につながればと思いこの本を選びました。
春日部市立図書館で所蔵している本はハードカバーの単行本のものです。装丁がかっこいいです。まず、ブルーの表紙に見返し紙が白青の写真・標題紙の文字としおりひもと花布が赤ワインに茶色をまぜたような色。章ごとのタイトルと写真も、読者がこれからその土地に踏み入れるような気持ちになります。単行本の装丁も好き嫌いがあると思いますが、じっくり見ながら本を開くのも楽しいですよ。
ぜひ読んでみてください♪
投稿日:2022年03月24日