「図書館の本棚から 第38回」
図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、最近体育館でバドミントンがしたいシャトルです。
今回紹介するのはこの一冊♪
書名:『見えないスポーツ図鑑』
著者名:伊藤亜紗
出版者/出版年:晶文社/2020.10
ISBN:978-4-7949-7192-0
目の見えない人と一緒にスポーツ観戦を楽しむ方法はなんでしょうか?
「言葉での実況」と考えた方が多いのではないかと思います。
では、果たしてみなさんは卓球のラリーの速さで実況をしたり、空手の動きを具体的にイメージしたりするための言葉を選ぶことができますか?
この本では著者が、言葉では補えないスポーツの臨場感や一体感を目の見えない人にも感じてもらう方法を模索していきます。そしてたどり着いたのは、タオルやロープなどの日用品を使用してスポーツを「翻訳する」という方法です。スポーツの本質を体験するために「翻訳」をすれば、なんと見える人も、見えない人も体操の鉄棒で大車輪をする感覚を味わえるのです!
私たちが一生で体験できるスポーツの数はあまり多くありません。そしてフェンシングやラグビー、セーリング、体操など、学校の体育の時間や趣味の範囲では体験することが難しいと感じるスポーツも多いですよね。この本の中では10種類のスポーツを翻訳し、プロの感覚を体験できる方法が紹介されています。見える、見えないに関係なく、貴重な体験ができるはずです。
春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪
投稿日:2022年12月22日