「図書館の本棚から 第50回」
図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、近づく猛暑におびえるHです。
今回紹介するのはこの一冊♪
書名:『料理が苦痛だ』
著者名:本多理恵子
出版者/出版年:自由国民社/2018.11
ISBN:9784-4261-2483-0
料理を作り始めて早30年・・・おいしい物を食べるのは好きだけれど、毎日作るとなるとなかなかしんどいものがあります。
この本の序文には、「ちゃんとした料理」を「作り続ける」ことに疲れてしまったすべての人に、という言葉があります。「ちゃんとした」の部分はさておき、「作り続ける」ということに疲れた人、の部分が私の心境にぴったりでした。
著者である本多さんはカフェ運営のかたわら、作らないで見ているだけという「お気軽料理サロン」を開いて好評を博しています。本多さんが挙げる、料理に関する数々の呪縛は、読んでいて何度もうなずいてしまいました。そしてその呪縛から解放されるためには、料理をやめよう!という大胆な提案。もちろんやめてしまえれば事はかんたんですが、そうはいかないのが現実です。
でもこの本には苦痛を減らす工夫や手順、本多さんが出会った人たちの苦痛エピソードも満載で、自分の気持ちに後ろめたさを感じることもないし、珍しいことでもないのだと思わせてくれます。
延々と続く日常生活。
料理に限らず、なにごとにおいても「〜ねばならない」「〜べきだ」から解放されて、軽やかに柔軟に
時にはちょっと頑張って日々の生活を送ってみようと思った一冊でした。
春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪
投稿日:2023年06月22日