春日部市立中央図書館ブログ

「図書館の本棚から 第50回」

図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、近づく猛暑におびえるHです。

 今回紹介するのはこの一冊♪

書名:『料理が苦痛だ』
著者名:本多理恵子
出版者/出版年:自由国民社/2018.11
ISBN:9784-4261-2483-0

料理を作り始めて早30年・・・おいしい物を食べるのは好きだけれど、毎日作るとなるとなかなかしんどいものがあります。
この本の序文には、「ちゃんとした料理」を「作り続ける」ことに疲れてしまったすべての人に、という言葉があります。「ちゃんとした」の部分はさておき、「作り続ける」ということに疲れた人、の部分が私の心境にぴったりでした。

著者である本多さんはカフェ運営のかたわら、作らないで見ているだけという「お気軽料理サロン」を開いて好評を博しています。本多さんが挙げる、料理に関する数々の呪縛は、読んでいて何度もうなずいてしまいました。そしてその呪縛から解放されるためには、料理をやめよう!という大胆な提案。もちろんやめてしまえれば事はかんたんですが、そうはいかないのが現実です。
でもこの本には苦痛を減らす工夫や手順、本多さんが出会った人たちの苦痛エピソードも満載で、自分の気持ちに後ろめたさを感じることもないし、珍しいことでもないのだと思わせてくれます。

延々と続く日常生活。
料理に限らず、なにごとにおいても「〜ねばならない」「〜べきだ」から解放されて、軽やかに柔軟に
時にはちょっと頑張って日々の生活を送ってみようと思った一冊でした。

春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪

*本の詳細はこちらでご確認ください。(ページを移動します)

 

投稿日:2023年06月22日

「図書館の本棚から 第49回」

図書館スタッフが読んだおすすめ本をご紹介します!
今回の担当者は、歩くの大好きテクテクです。

 

 今回紹介するのはこの一冊♪

 

書名:『弱くても勝てます』開成高校野球部のセオリー
著者名:高橋 秀実
出版者/出版年:新潮社/2012.9
ISBN:978-4-10-473804-5
 

2023年8月6日、何の日かご存知でしょうか?
そうです!今年の夏の甲子園開幕の日です。
野球に興味がなくても、試合前や試合終了後に球場で鳴らされるサイレンを聞くと(ああ、今年も夏が来たなー)と思われる方も多いのではないでしょうか。
甲子園の出場校は49校。しかし、参加校は実に3547校もあります。私のおすすめする本は、そんな3547校のうちの1校、開成高校野球部の甲子園への挑戦(?)の日々を描いた驚きと笑いに満ちたノンフィクションです。
 

開成といえば、日本一の進学校です。あの開成に?!野球部があって、甲子園を目指して日々練習している?!甲子園で鍛え抜かれたプレーを見せてくれるあの高校球児たちのように?!
いいえ、開成ではグラウンドの都合上、野球部の練習は週に1回、3時間程度。設備もこれといって整えられているとは言えません。
「一般的な野球のセオリーは拮抗する高いレベルのチーム同士が対戦する際に通用するもの」
「普通にやったら勝てるわけがない」(監督談)
この本はそんな環境の中で野球部がどうやって勝とうとしているのか、驚愕のセオリーを次々と明らかにしていきます。
 

高校野球って強豪校だけのものじゃない。弱さを自覚し、彼らが自分のやり方で野球に向き合おうとする姿勢をみると「開成がんばれ!」と応援せずにはいられません。
いつの日かこのセオリーで開成が甲子園出場を果たし、思いきり輝く日を楽しみにしています。
 

 春日部市立図書館に所蔵していますので、ぜひ読んでみてください♪

 

*本の詳細はこちらでご確認ください。(ページを移動します)

 

投稿日:2023年06月08日

特集コーナーをご紹介します【一般】

季節が移り替わり、太陽が眩しい時期になりました。図書館へお越しの際は、紫外線に十分気をつけてくださいね。

 

 

*大特集*

テーマ:思いっきり遊ぼう!

夏に向け、旅行やおでかけ、楽しいアクティビティなど、遊びの本をたくさんご紹介します。

期間:6月1日から7月31日

 

 

*プチ特集*

テーマ:色と色彩を楽しむ

イラストや写真などで色を楽しんだり、物語で色を想像したりできる本やカラフルな本を集めました。

期間:6月1日から7月31日

 

 

*サイネージ*

テーマ:音をたのしむ

自然の中にある音色や、ダンス、楽器など、本を通して音を楽しんでみてください。

期間:6月1日から7月31日

 

 

ぜひお手にとってご覧ください!

ご来館お待ちしています。

 

投稿日:2023年06月01日